「自分でやるからいい」はどこまで立てるべきか　/進学指導・補習指導の町田市の塾　桜台英数進学教室～阿部塾～

成績が伸び悩んでいるのに、「自分でやるからいい」とテスト前の補習にまったく参加してくれない生徒さんというのがいます。そういう生徒さんは、ご自宅でも自分のペースで勉強をすると主張するケースが多いのです。
自習は勉強の根幹なのでかなり大事なのですが、「怠けず自習しているのに点数が採れない」というのは、自習のスタイルに欠陥がある可能性が高いです。

1．「テスト範囲全体の把握が出来ていない」
テスト範囲が出てからワークなどを最初から分かるようになるまで考えつつやっていくという生徒さんがこれに当てはまります。
テスト範囲はテスト2週間前に発表というケースが多いですが、範囲の量・提出するワークの量はテストとテストの期間がどれだけ空いているかによって対策期間は変わってきます。

例えば、2学期中間テストは1学期期末テストから数えて大体1ヶ月半の学習範囲が試験範囲ですが、3学期学年末は2学期期末テストから数えて約3ヶ月の学習範囲になります。つまり、試験範囲は単純に見て2倍。そして教科数は5教科ではなく9教科となります。
2学期中間テストがテスト2週間前からの勉強で間に合ったとしても、3学期学年末テストはその倍は試験勉強の時間に振らないと点数が取れないわけです。

なので、提出物となる教材は、本来テスト範囲が出る前に事前に進めておいて、範囲が発表されたときにはある程度進んでいる、ないしは既に終わっているというのが望ましいです。
テスト範囲が発表されてから取りかかると、提出物を前日まで作るのに手いっぱいで、暗記作業や定着作業が何も出来ないまま試験当日を迎え、散々な点数になることが多いです。

基本的にテスト範囲全体の把握が見誤っているので、テスト範囲が発表されるまでも既に自習をして理解を深めておき、範囲が発表されたらその範囲を集中的に攻略するというやり方に改めたほうがよいです。
場合によっては、親御様にもご協力を頂いてスケジューリングに参加して貰った方が望ましいでしょう。

当塾の場合は、学習計画表を作り、ご家庭とのグループLINEに進捗をあげて頂くようにしています。

2．「勉強の効率が過度に悪い」

これは「自分で理解するのにこだわり過ぎる」のと「解答を自分でつける」癖がついていない生徒さんに多く見られるパターンです。
このパターンの生徒さんは凄く真面目なのですが、自力で解くことにこだわりが強く、かなりの時間をかけて解答をするのですが、その結果解答をつけるところまでスタミナが保たず、肝心の理解の部分が出来ていません。

また、1問解くのに過度な時間がかかりすぎていて、1ページ分を終わらせるのに1時間かかったりしたりすることがあります。そのため、ずっと勉強しているのに点数が取れないということになりがちです。

自習だけでなく勉強全体に求められているのは効率の良さです。自習をする際に、自分の理解度を考えて、解答はかたわらに置いてそれを読みながら一度解き、その後自力で解き直すなどに変えていく必要があります。

3．実はそもそもさほどやっていない

「自分の部屋で勉強する」のにこだわりがある生徒さんで点数が採れない場合は、そもそも勉強をさほどやっていない可能性があります。

これは、親御さんが部屋に入ると、いつも違うことをしていて「今は休憩中」というので揉めるパターンのものです。実際にある程度進めていて休憩中にぶつかっているケースもあると思うのですが、自習で点数が取れないケースはそもそも大してやっていない可能性が高いです。

また、この場合、ノートや提出物の確認をしても進んでいる痕跡が乏しく、何をやっていたのかを聞くと「目で見て暗記をやっていた」と返答をすることがあります。
計算も暗算の多用が多く、メモのような数値がちょこちょこと書かれているだけで計算の概要が見えないこと多々です。

対策としては、まず自習を自室ではないところでする必要があり、可能であれば自習の監督者がいる場所でやるのが望ましいです。丁寧なお話し合いで、ご家庭内の学習ルールを定めるようにしてみて下さい。